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東京地検、初のオープン記者会見…「ハードル高い」 需要は大都市だけ!?(産経新聞)

 雑誌やフリーの記者らにも門戸を広げる東京地検の定例会見が10日、初めて開かれた。司法記者クラブ非加盟の記者15人を含む約60人が出席。参加したジャーナリストらからは会見の録音・録画を求める意見が出される一方、「開かれた意義は大きい」と好意的な声も聞かれた。

 地検によると、フリーの記者らが会見に出席するには事前の登録が必要。事前登録に応募したのは、雑誌やインターネットメディアなど15社35人と、フリーの記者13人の計48人。このうちフリー5人は地検が求めた「直近3カ月の署名記事提出」などの要件を満たせず登録できなかった。

 この日の会見は、東京・霞が関の法務・検察合同庁舎地下1階の検察広報室で行われ、事前登録が認められた記者43人のうち15人が出席。冒頭、大鶴基成次席検事が「多様なメディアの参加で捜査・公判に関しさまざまな視点から報道していただけると考える。(守秘義務や事件関係者のプライバシーに触れない程度に)可能な範囲で話していきたい」とオープン化の意義を述べた。次いで、稲川龍也特別公判部長が裁判員裁判の概要や今後の課題を説明した。

 質疑応答のトップバッターはジャーナリストの江川紹子さん。登録基準について「フリーにとってハードルが高い」と指摘。片岡弘総務部長は「他省庁の例も参考にしたが、意見は聴き対応を考えていきたい」と答えた。また、録音や撮影を認めていない理由を尋ねられると、「庁舎を訪れる事件関係者には顔を見られたくない人もおり、プライバシーにかかる質問への配慮も必要」と述べた。

 会見時間は予定を15分超える約35分間。江川さんは会見後、「会見時間が短いなど改善の必要はあるが、開かれた意義は大きい。会見で検察がきちんと説明することが国民の信頼を高めることにつながると思う」と語った。

     ◇

 フリーやインターネットメディアの記者の参加を認めた「オープン会見」は5月下旬以降、前橋、宇都宮、水戸、仙台など東日本を中心とした各地検で行われている。しかし、これらの会見でフリー記者の参加はいずれもゼロだった。地検側からは「最高検の指示で準備したが、需要があるのは大都市だけでは」との声も聞かれる。

 地検会見のオープン化は、最高検が「国民により開かれた会見を実施したい」として4月22日に通達した。フリー記者らの出席には事前登録が必要で、資格は既にオープン化した外務省などに準じ、署名記事などの実績が必要とされる。

 9日にオープン会見を開いた仙台地検や、16日に予定する神戸地検では、それぞれ申請者が1人いたが、審査を通らなかったという。また、「問い合わせ自体がなかった」(長野地検)という地検も多い。

 6月中の実施を予定する大阪地検では、5人程度の申請があったが、地検幹部は「東京と違い、しばらくすると来なくなるのでは」。また、西日本のある地検幹部は「希望者はゼロ。最高検に急に言われて戸惑ったし、仕方なく準備を進めている」とぼやく。

 最高検の指針では、次席検事による定例会見以外にも、重大事件の着手や起訴、判決の際の会見もオープン化の対象となる。地検関係者からは「会見で配布する資料が、思わぬ所へ流出するのでは」と懸念する声もあった。

 ほとんどの地検が最高検の通達を受けて記者クラブなどとオープン会見の日程調整を行ってきたが、さいたま地検と甲府地検は9日まで日程を決めていなかった。しかし、どちらも10日午後、日程を記者クラブなどに伝達。甲府地検は14日に、さいたま地検は「できれば23日」に行うという。東京地検が10日午後、初めてのオープン会見を行ったことが影響したとみられる。

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菅氏代表選出馬へ、鳩山後継政権4日発足(読売新聞)

 鳩山首相の退陣表明を受けた民主党の後継代表選びが2日午後、本格化した。菅直人副総理・財務相(63)は同日夕、首相官邸で鳩山首相と会談し、4日に行われる民主党代表選に立候補する意向を伝えた。

 代表選は菅氏を軸に進む公算が大きくなっている。新代表は4日に党役員人事を行い、衆参両院での首相指名を受けた後、同日中に新内閣を発足させる方針だ。今国会の会期は延長せず、参院選は「6月24日公示―7月11日投開票」とする。

 首相は2日午前、国会内で開かれた緊急の民主党両院議員総会で「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった。残念でならないし、私の不徳の致すところだ」と述べ、「職をひかせていただく」と辞任を表明した。

 首相は退陣の理由として、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題をめぐる迷走で社民党の連立政権離脱を招いたことと、自身や小沢幹事長の資金管理団体をめぐる「政治とカネ」の問題の2点を挙げた。

 菅氏は2日夕の鳩山首相との会談で、「国民が民主党政権に期待したことを鳩山首相の段階で十分実らせる時間的余裕がなかったが、しっかり引き継いで、政治とカネの問題にきちんとけじめをつけたい」と伝えた。菅氏は江田参院議長らにも立候補の意思を伝え、代表選準備を本格化させた。

 菅氏は前原国土交通相に会い、代表選での支持を求めた。関係者によると、前原氏は、幹事長人事について小沢氏の影響力を排除することや、普天間問題に関する日米合意を尊重することが不可欠だとの考えを伝えた。

 また、前原グループの枝野行政刷新相は2日夜、「政治とカネの問題にけじめをつけてリセットしてもらえるなら応援したい」と述べ、代表選で菅氏を支持する考えを表明した。政治とカネの問題への対応を代表選の争点とすることで、小沢氏の影響力を減じる狙いがあるとみられる。

 菅氏を推す動きは、鳩山グループにも広がっている。首相は2日夕、首相官邸で記者団に対し、菅氏の出馬について、「一番近くで行動してくれた方であり、頑張ってくださいと伝えた」と述べる一方、「私から誰かを指名する意図はない」と語った。小沢グループも2日夜、都内で会合を開き、代表選対応を協議した。

 民主党代表選の日程は、首相の退陣表明を受けて開かれた緊急の常任幹事会で決まった。4日午前11時から両院議員総会を開く。国会開会中で、参院選が近いことを理由に、党員・サポーター投票などは行わず、党所属国会議員423人(衆院307人、参院116人)による投票で選出する。

 ◆民主党代表選=党所属国会議員、党員・サポーター、党籍を有する地方議員による投票で行われる。党規約などで「代表が任期途中で欠けた場合、両院議員総会で代表を選出できる」と規定。代表の任期は2年間。鳩山代表(首相)の任期は9月末までで、新代表の任期は鳩山氏の残任期間となる。

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